武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科

「GTP工房★フォーティーセブン」は、47都道府県に存在する「ご当地パン」を題材に、47体の擬人化キャラクターの制作、展開を行う企画である。主に戦後、GHQによるパン食の奨励が始まって以降、日本全国でその土地特有のパン、つまり「ご当地パン」が誕生してきた。これらを擬人化キャラクターという形で表現することで、ローカルな文化の新たな楽しみ方、ポジティブな見方を提示することが本研究の目的である。また、擬人化IPとしての展開という意味で、書籍やグッズ等の制作も行っている。

本制作は全国47都道府県に存在する「ご当地パン」を題材に、47体の擬人化キャラクターのデザイン制作、コンテンツとして展開している。制作前に350以上のご当地パンの歴史・味・パッケージデザイン等について調査し、47都道府県それぞれ選出した上で、その結果からキャラクター化するルールを設定している。ちなみにキャラクターの頭髪の長さは販売開始からの年数を示しており、長い髪ほど歴史が深い。調査から制作まで丁寧に積み重ね一貫して「親しみやすさ」を追求している点を高く評価した。（白石学）