武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科

3期生・植木 基博 MOTOHIRO UEKI

考えるプロセスを考える

現在どのようなお仕事をされていますか?

IT系ベンチャー企業で働いています。「インターネットを通じて、世の中を豊かにする」というポリシーの元、自社製品の未来像を考え、システム開発をリードしています。また、武蔵野美術大学 通信教育過程の講師もやっています。

どういった学生生活をおくっていましたか?

いわゆる真面目な生徒ではありませんでした。一方で同級生と共に、様々な活動をしていました。授業と、様々な活動の中で、「やりきる・みんなを巻き込む」といったことを学びました。

卒業制作の内容についてお聞かせください。


卒業制作「世界最速の自転車!?」
自転車に自作のジェットエンジンを搭載したジェット自転車。後にも先にも語り継がれるデ情の問題作。

ジェットエンジンを作りました。ゴミとして捨てられるようなものにすら、テクノロジーが埋もれていることを再現しました。

今まで作ったもので、印象に残っているものを教えてください。

卒業制作も印象に残りますが、やはり今仕事で作り続けている製品です。
技術・ビジネス・思いをうまくミックスしてバランスを取り、作り、進化させ続けていく。というプロセスにやりがいと魅力を感じています。

デザイン情報学科をどんな学科だと思いますか?

何をするべきか考えるプロセスに重きを置いた学科だと思っています。
その中で、自分の本当にやりたいことを、授業や様々な活動を通じ、気がついていく場だと思っています。
やりたいこと、というのは「グラフィックデザイン」など、職業に関することではなく、どのような考え方を良しとするか、ということです。

卒業生として、在学生や、これからデザイン情報学科を志望している受験生に向けてメッセージをお願いいたします。

社会に出て、自主性や責任感が最も重要だと感じています。それらをブレイクダウンしていくと、課題発見、解決へのプロセス、そしてやりきる、という事があげられます。また、一人で解決できる課題はほとんどありません。
学生生活を通じ、チームで物を作ること。その中での自分の役割を明確にし、やりきることを学んで欲しいです。そのためには、何を求められていて、ゴールは何か、どのようなステップで解決するか、といったことを手を動かす前に考え、説明するプロセスが必要となります。
知識やスキルといったものは、上記プロセスを考えるためにあり、
最終的な成果物を作る作業にとらわれすぎないようにして欲しいです。

うえき・もとひろ
株式会社アイリッジ
2005年度武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業。
卒業後フリーランスとして活動後、アイリッジに参画。

● アイリッジでは共に働くメンバーを募集しています。

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