2021年
植木 蒼汰 [白石ゼミ]
ボタンを押したら光る、ツマミを回すと音が大きくなる、と言った当たり前の操作体験もユーザーインターフェース(入力装置)を変えることで今までとは違う体験に変わる。15種類のインプットと6種類のアウトプットを自由に組み合わせることで、それぞれの特徴や今まであまり意識することのなかった仕組みに気付けるかもしれない。操作体験の違いに着目したインラタクションデザインの作品。
「ボタンを押したら光る」、「ツマミを回すと音が大きくなる」など日常生活で慣れ親しんでいるインタラクティブ・システムの基本要素を見つめ直し、マシンインタフェースとユーザインタフェースを一から設計し、堅牢な装置として仕上げている。また、幼児・子供に電子工作やプログラムへの関心を誘導する玩具として楽しく遊べる完成度の高いプロダクトになっている。工学的思考の研究とコンセプト・ターゲットが明確なプロダクトデザインが見事に具現化している。(白石学)