武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科

2021年

卒業研究・卒業制作 優秀作品

花形装飾の復刻書体開発とデジタル技術を用いた表現への応用

花形装飾の復刻書体開発とデジタル技術を用いた表現への応用

花形装飾の復刻書体開発とデジタル技術を用いた表現への応用

花形装飾の復刻書体開発とデジタル技術を用いた表現への応用

塩見 海怜 [森山ゼミ]

活版印刷の時代に紙面を彩った、花形装飾活字。その構造と表現の美しさの両立に私は強く心を惹かれた。しかしDTP以降のタイポグラフィではとても取り扱いにくく、今日までほとんど改善されてこなかった。そこで、デジタル書体システムの機能とキーボードという入力デバイスという環境で効率的に花形装飾を取り扱う方法の検証と、モニタを前提としたタイプフェイスのリデザインを行い、書体として完成させた。

一度廃れた花形装飾に注目し、ルールを設定して現代の技術によってそれらを新たに復刻、さらにインタラクティブなタイポグラフィーに持ち込んだ研究の着地が評価できる。デジタル万能の時代に、いわゆる画像ではなく、タイポグラフィーという普遍言語のうちの花形装飾に注目したこと、その美しさを蘇えらせることで、有意義なデザイン提案となったことを高く評価する。(森山明子)

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