武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科

2021年

卒業研究・卒業制作 優秀作品

負生活標本

負生活標本

負生活標本

負生活標本

負生活標本

林 日南子 [白石ゼミ]

人は、生活の中での些細な出来事に度々ストレスを感じている。そんなストレスの原因となるマイナスな存在を、プラスな存在として表現に落とし込むことを試みた。生活の中で「イラっとする存在」の目撃情報を募り、名前をつけて全50種の標本を制作。不完全なことや上手くいかないことにこそ潜んでいる面白さや可愛らしさを表現した。あなたの生活にはいくつ存在しているだろうか。日常のマイナスな側面こそ楽しもう。

日常生活における些細な「イラっ」とする出来事を50の項目に分類し、それらのネガティブな要因をポジティブな気持ちにさせてくれる作品に仕上がっている。いろいろな人から調査していった出来事をグラフィカルに描き起こし小さな模型として立体化し、小さな虫を捕まえて標本化するかのようにひとつひとつ名前をつけて箱に納めている。丁寧な作業の積み重ねによって出来上がった標本と図鑑を眺めているだけで何気ない日常がいとおしく感じられる。(白石学)

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