武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科

2018年

卒業研究・卒業制作 優秀作品

改元243 の謎

改元243 の謎

改元243 の謎

改元243 の謎

-タイムトラベル出版社「週刊春秋」特別号-

田上 乃絵[森山ゼミ]

江戸時代以前、元号の改正理由は天皇の代始めだけではなく、戦乱や火災、地震、さらには珍しい亀や吉兆を示す雲の発見まで多岐に及んだ。人々はなにを思い、元号を定めてきたのか。タイムトラベル取材で人気を博す「週刊春秋」が総力をあげて各時代へ向かい歴代元号改正の謎に迫る!

 

「大化」から「慶応」まで243 の元号制定の現場に、タイムトラベル記者が突撃取材して記事化した点に独自性がある。そうした手法は「history」が「story」と語源を同じくし、諸説ある歴史と現在時を大胆に記述する週刊誌とが基本においては同類なのではないかとの見解に由来する。歴史は編集されているのだ。特別号としてデザインは本誌にならうとの思い切りも納得できる。『週刊文春』で活躍した大記者でも一冊丸ごと一人で執筆した号はなかろう。大宅壮一や半藤一利にも読んで欲しい一冊である。(森山 明子)

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