2019年
郡司 宗仁[白石ゼミ]
ある調べによると、楽器の初心者が楽器を購入してから演奏できるまでの練習で挫折しやめてしまうという人は8割もいるという。そこで私は、以前から感覚的かつ簡易的に操作をすることができる音楽機材の制作を行ってきた。そして今回はプログラミング、電子工作等を使用した音楽機材の制作を行った。鑑賞者が感覚的かつ簡易的操作により音楽を演奏することは楽しいと思えるような作品を目指した。
この作品は音楽における楽器の種類、音量、音質、音の方向性を自由に調節できる装置である。制作のきっかけは楽器演奏しない人にも能動的に音楽を楽しませることだったが、その目的を果たすだけでなく装置に触れる楽しさや満足感を得ることができるプロダクトとしての完成度も高い。また、装置の操作は直感的でかつ奥が深く、複数人で同時にプレイすることやゲーム的な要素も含まれておりUI/UXの観点からも高く評価できる。(白石 学)