2020年
-判断を判断する-
林 苑芳[今泉ゼミ]
「女の子だから文系にすべき」「こっちの方が大手だから」「もう30歳だし、今の彼と結婚しようかな」 人は1日に35000回判断をしている。しかし、その判断は本当に自分自身で行ったものなのだろうか。Unboxedは無意識に固定化された認識や価値観のフレームを外し、自分の判断を客観視できるツールキットである。「判断を判断する」過程を経て、より前向きな判断への転換を作りたいと考えた。
ヒトは多くのモノを作り、それらに囲まれ、お互いを支え合いながら生きている。ではこの時代、明日を作ろうとするデザイナーのためにはどのようなモノが必要なのか。これまで幾度となく文化的ギャップを体験し、その世界の当たり前を問い直すことを楽しんできた林さんが見いだしたのは、卒業後の世界に向けて元気を引き出すための枠組み再構築の道具、モノとの楽しい関係を通してより大きな世界を発見するためのサバイバルギアだった。(今泉 洋)