デ情のカリキュラム

デ情はムサビの中でも特に選択授業の種類が多く、同じ学年の学生でも全く異なる授業をとっている、ということも珍しくありません。
デ情の授業は大きく4つの系統に分けられます。学生たちはそれぞれの系統から好きな授業を横断的に選択し、オリジナリティあふれる表現を目指すことが可能となります。

4つの授業系統

デ情で開講している授業は大きく【デザイン情報学基礎】【メディア表現系】【コミュニケーション創発系】【デジタル技術系】の4つに分けられます。
デ情のカリキュラムの特徴でもあるこのシステムは、いわゆる「〇〇コース」のように、ある領域以外の授業は受けられないというものではなく、系統を横断して授業を選択することが可能で、自分がやりたいことを実現するために必要な知識・技術を自由に学修することができます。

【デザイン情報学基礎】
デザインを情報学の視点で見ていくために必要な基礎知識と技術を、実際のデザインワークを通して学びます。

例えばこんな授業▼

情報処理I

1年生を対象として、初歩的なグラフィックソフトウェア、ネットワークの仕組みなどを勉強します。新入生はコンピュータの扱いに慣れていない学生も多いので、この授業で基本操作を学びます。

情報処理II

現代においてプログラミングはもはや特別な存在ではなくなってきています。この授業では2年生を対象として、将来的に高度な表現の開拓につなげるための足がかりとなるようプログラミング表現を初歩から学んでいきます。

ポートフォリオ制作

3年生を対象に行われるこの授業では、学生生活で培った自身の技能や表現を改めて俯瞰できるよう、紙とwebの2通りのポートフォリオ=作品集を制作します。

課題発見

デザイナーの原点は、何を問題としてどう解決するかを自分で決めることにあります。この授業では、取り掛かるテーマ自体を自ら調査・決定し、さらにその解決方法を他者に提案することで包括的なデザイン能力の成育を目指します。

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【メディア表現系】
社会現象をグラフィカルに表現することからマンガや映画の手法まで、メディアの適性に合わせた表現力を身につけます。

例えばこんな授業▼

音響文化研究

色やかたちほど目立たないかもしれませんが、音も社会の中で極め重要な要素です。この授業では音の原理や歴史、技術などを学びながら、音を用いた社会との関わり方を模索していきます。

アニメーション制作

作画力、企画力、演技力などさまざまな能力が求められるアニメーションの制作は総合的なクリエイティブです。実際のアニメーションの制作を通して、その効果的な演出方法を学んでいきます。

写真集をつくる

与えられたテーマをもとにモノをまとめると何かが見えてくる......それがこの授業の要です。写真撮影、文字と画像の編集、印刷の方法まで、さまざまな能力を身につけられる授業です。

イラストレーション

ビジュアルコミュニケーションにおいて、イラストレーションは文字だけでは伝えられない情報を補完し、同時に意味を多様化させます。この授業では実制作を通してイラストレーションの本質を探っていきます。

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【コミュニケーション創発系】
UI/UXデザインやメディアアートなど、見る・操作する側とされる側のコミュニケーションを意識したものづくりに挑みます。

例えばこんな授業▼

デザインの解剖

誰もが知っている商品の企画から販売までの流れを観察し、そこに隠されたデザインを探ります。またその成果を自分たちでまとめ直すことで、より多くの人にその魅力を伝えていきます。

サウンドスペース研究

現代ではコンピュータを用いることで360度に広がる音環境をコントロールできるようになりました。この授業では音楽の制作だけでなく、その広がりまで考えた空間としての音響体験を目指します。

CM映像制作

主にテレビで放送されるCMを参考に、企画、撮影、編集など映像制作の技能を学びます。これまでに制作された作品には学外のコンペで入賞したものも多く、授業の枠を越えて評価されています。

デジタルアート概論

現代では生活のあらゆる場面にコンピュータが利用されており、それは芸術の場も同じです。この授業では美術史的な観点からデジタル技術を用いたアート作品をとらえ、その意味を考えていきます。

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【デジタル技術系】
webデザイン、3DCG表現、ゲーム制作等に必要なデジタル技術を学びます。ソフトウェアの使い方だけでなく、情報処理の基礎もプログラミング演習を通じて習得することができます。

例えばこんな授業▼

ゲームデザイン

現代では個人レベルでもゲームの制作が可能となり、生活にも深く関わるようになりました。この授業ではいわゆるビデオゲームを制作するための知識や技術を学んでいきます。

Webプログラミング

現代のWebは情報の閲覧だけでなく、商品の購入やSNSなどその幅は非常に広くなっています。この授業ではそういったWebがどのように動いているのか、実際のプログラミングを通して学んでいきます。

エレクトロニクスメディア論

今や私たちの生活は電子メディア無くしては成り立ちません。さまざまな電子サービスやデバイスの仕組みを知り、そこから未来がどのように変わっていくのか考えていきます。

テクニカルアーティスト入門

近年、高度な技術を親しみやすくするテクニカルアーティストという存在が重要視されています。デザイナーとエンジニアの間に立つための知識や技術を体系的に学んでいきます。

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例えば......
メディア表現系の授業『イラストレーション』でキャラクターをデザインし、コミュニケーション創発系の授業『サウンドスペース研究』で音楽制作の基礎を学び、デジタル技術系の授業『ゲームデザイン』で実装の方法を学ぶ、なんてことをすれば1人でゲームを制作することも可能になります。
オールドメディアから最新のテクノロジーまで、広く深く学ぶことができるのがデ情の特徴です。

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デ情のカリキュラムについてより詳しく知りたい方は、7月に行われるオープンキャンパスにぜひお越しください!教員やスタッフ、学生との相談も可能です。

ー開催概要ー
7月15日(土)・16日(日) 09:30〜16:30
武蔵野美術大学鷹の台キャンパス 9号館3・4階
→map

来場が難しい方は、下記webサイトから学科パンフレット(web版)をご覧になれます。実物の請求もできますので、参考にしてください。